私がエンジニアからライターになろうと考えたとき、周囲の同僚は「は?」という反応でした。まだブログもさほど一般的ではない頃で、SNSはもちろんありません。会社員のエンジニアから見れば「ライターになりたい」は「アイドルになりたい」と同じように雲の上のような話だった気がします。
でも、今は誰でも発信できる時代。ライターという仕事も身近になり、文章を書く仕事はどこにでもあります。ところが、ライターにいつも潤沢に仕事が回っているわけではありません。発注側はたいてい「いいライター」を探しています。専門性が高い人を探している場合も多いのです。
このプログラムでは、ご自身がライターとして活動するための得意ジャンルや方向性を定め、適した仕事を見つけていきます。仕事を受けるために、ご自身の単価や条件も決め、ライター業をスタートさせましょう。
じっくり課題に向かっていただくため、講義は隔週で開催します。
理系だった私がライターになったとき、まずIT系の仕事からスタートしました。「Windowsの使い方」「スマホの使い方」「ガジェット紹介」などなど。
専門性に加えて、フットワークの軽さ、レスの早さ、ダンドリの良さなどでつたない文章力をカバーし、お仕事をいただいていました。
ライターは文系が多く「IT系は苦手」「技術は苦手」という方が大多数。それなのに、ITや技術系を読みたい人は多いので、ニーズはたくさんあるのです。
また、これからはIT人材がますます不足すると言われています。IT人材を増やすためのメディアや、採用のための記事、IT技術者のためのノウハウ記事といったニーズも増えてくるのではないでしょうか。
【講義】30分
・講師の自己紹介
・理系人材に適した「書く」という仕事
【ワーク&シェア】各自30分
・受講生の自己紹介(&講師からの質問、受講生からの質問)
【課題】
1. 得意ジャンルを考えてみる
※参加者の人数や進捗に応じて、時間配分や授業内容を変更することがあります。
先輩ライターを見て自分と比較してしまうと「あれもこれも私にはできない」と思いがちです。その結果「あれもこれも身に付けなければならない」と考えてしまいます。
ところが、強みはたいていご自身の中にあります。むしろ、ご自身の中にあるものを使わずに、何が強みになるのでしょうか?
インタラクションを通して、強みを活かせるジャンルを見出していきましょう。
【講義】15分
・講師の得意ジャンル紹介
【ワーク&シェア】各自30分
・受講生の得意ジャンル発表&ブレスト
【講義】15分
・講師の得意ジャンル紹介
【課題】
1. プロフィール文を作ってみる(講義が進む中でバージョンアップしてください
※参加者の人数や進捗に応じて、時間配分や授業内容を変更することがあります。
クライアントは、得意ジャンルだけであなたに発注するわけではありません。
新規の場合は「誠実そう」「企画がいい」「やる気がある」などの理由があります。リピートの場合は「仕事が早い」「仕事がていねい」などかもしれません。
【ワーク&シェア】各自20~30分
【講義】30分
・選ばれるライターのコツ(クオリティ)
・理系なら「コラム」も書ける
・「取材」が上手いとリピートされる
・企画を出せばやる気を見せられる
【ワーク】20分
・相互取材(相手の長所を探る取材)
【講義】
1. 自分で書ける「コラムの企画」「取材の企画」を考えてみる
※参加者の人数や進捗に応じて、時間配分や授業内容を変更することがあります。
モノ売りなら、誰に売っても同じかもしれませんが、ライター業はそうではありません。
相手や最初の条件設定によって、例えば作業効率(作業時間)が変わります。作業時間が増えるのは、時間単価が下がることになります。
一方で、お金以外にスキルを得られる場合もあります。相手がしっかりと文章を見て直してくれる方なら、どんどんスキルアップができます。また、有名なメディアで自分の名前が記載されるなら、宣伝・広告のコストが浮くことになります。
【ワーク&シェア】各自30分
・受講生のコラムの企画を発表&フィードバック
【講義】30分前後
・単価を下げればいくらでも仕事はあるが……
・稼ぎながらスキルアップできる仕事、宣伝になる仕事
・スキルアップや宣伝になる仕事の選び方
・安い仕事をやり続けると破綻する
(安い仕事を受けるのはそれ以外のメリットがある場合のみ)
・単価を上げる文章力の磨き方・練習方法
・メディア仕事とクライアント仕事
【課題】お役立ち動画を1本作る1. 自分に適した仕事(メディア・媒体・ターゲット)を5個リストアップする
※参加者の人数や進捗に応じて、時間配分や授業内容を変更することがあります。
あなたが提供できるモノや条件と、その価格を決めましょう。つまり「商品」です。
商品を決めておけば、新規の仕事で出す見積の基準になります。決めた内容は、自分のお店(HP)に記載したり、売り込みの際に伝えます。
メディアに寄稿したいなら、「問い合わせ」「売り込み」をすることになります。自分のお店で販売したり、営業したりして、チャネルを広げていきます。
【ワーク&シェア】各自30分
・受講生が選んだ仕事を発表&フィードバック
【講義】30分・プロフィールとお店の違い(自分の商品・価格を決める)
・ライターの場合、商品はたたき台にもなる
・講師の個人ページと活動を紹介
・講師の価格や条件の設定方法
・メディア・媒体への問い合わせ方、売り込み方
・クライアント仕事の取り方
【課題】 1. 自分の商品と価格を考えてみる
※参加者の人数や進捗に応じて、時間配分や授業内容を変更することがあります。
最初の受注は難しいかもしれません。でも、実績ができていけばどんどん新規の受注がしやすくなります。
リピートが多いのもライター業の特徴です。何年も経ってから連絡してくれる方のために、分かりやすい発信を心掛けます。
また、あらゆる場所で「いいライター」を探しています。発信を続けることで、「紹介」も期待できます。
新規より、リピートや紹介のほうがずっとチャンスが多いことを認識し、今のお客さまと丁寧に仕事をすることが大切です。
【ワーク&シェア】各自30分
・受講生の商品・価格を発表&ブレスト
【講義】30分
・リピート&紹介したくなる仕事をする
・発信は、新規よりリピートと紹介に効く
・講師の発信内容紹介
・実績ページはマスト
・最後に~開業に向けたアドバイス&質疑応答
【発表・演習】2時間強
※参加者の人数や進捗に応じて、時間配分や授業内容を変更することがあります。
66,000円(税込)
全6回
5名
どんな仕事でもよければ、書く仕事はいくらでもあります。ところが、しっかりとスキルアップしながら稼いでいくためには、ある程度の「進み方」を知っておくべき。執筆には時間がかかりますが、人生の時間は有限です。的確にコツを押さえてライター業で稼げるようになりましょう。